
クザンは、『ONE PIECE』の登場人物。担当声優は子安武人。
人物[]
マイペースかついい加減で、「だらけきった正義」をモットーとしているダウナーな男。しかし、「絶対的正義」を旨とする海軍の中では珍しく、職務を全うしながらも「正義とは立場や状況によって変わるもの」という考えを持つ。青いシャツに白いベストを着用。昔は黒のサングラスとコートを着ていた。よくアイマスクを掛けて寝ている。ガープには世話になった過去がある事から、敬意を払っている。「あらら」が口癖。誕生日は9月21日[1][2]。
22年前の中将時代、バスターコールの現場指揮を執る5人の中将の1人としてオハラに派遣され、ニコ・オルビアを監獄から脱走させた罪で指名手配されていたかつての同僚であり親友のハグワール・D・サウロを捕縛した。そして、サウロの意志を酌んでバスターコールからロビンを逃がし、その動向を静観していた。また、当時は「燃え上がる正義」を掲げていたが、悩み続けた末、確固たる意志で現在の「ダラけきった正義」に行き着いた[3]。
20年後、アラバスタ事件後に行方を眩ませたロビンの消息を確認するため、ロングリングロングランドにて麦わらの一味の前に現れ、その圧倒的な力でロビンとルフィを氷漬けにするが、クロコダイル討伐の借りとしてこの場では見逃して立ち去った。その後、ロビンを捕縛しオハラの全てに決着をつけるべく、CP9の長官スパンダムにロビンの動向を知らせ、さらにバスターコールの権限を与えた。しかし、CP9がエニエス・ロビーで麦わらの一味に敗北を喫した様を見届けると、ウォーターセブンで麦わらの一味を自分の宿り木と決めたロビンの意志を確認し、彼女の行方を見守ることにした。
マリンフォード頂上戦争に参戦。開戦直後に白ひげが起こした大津波を凍らせ、さらに海を凍らせて足場を作った。センゴクの命を受けるとバギーを映像電伝虫ごと氷漬けにし、広場ではルフィや白ひげとも交戦し、負傷したマルコに気を取られた3番隊隊長ジョズを全身氷漬けにし戦闘不能にした。エースと白ひげの死後、白ひげ海賊団の残党とルフィ達の逃走阻止を図り、瀕死のルフィとジンベエを回収したハートの海賊団の潜水艦を捕縛しようとするも、逃げられてしまった。
終戦後、センゴクから後任の元帥に推薦されるが、世界政府の推薦を受けたサカズキと対立。元帥の座をかけ、パンクハザードにて10日間に及ぶ死闘を繰り広げるが敗北し、彼の下につくことを拒否して海軍から去った。
その後、紆余曲折ありマーシャル・D・ティーチの誘いを受け、黒ひげ海賊団に加わる。
モデルは俳優の松田優作[4]。
能力[]

自然系悪魔の実「ヒエヒエの実」の能力者の氷結人間。体を氷に変え、そこから発する冷気であらゆる物質を凍結させる。凍結した状態で衝撃を加えられた物体は瞬時に粉砕される。冷気を操る能力により水を凍らせることができるため、悪魔の実の能力者共通の弱点である海に対して、ほぼ完全な耐性を持つ。海に出る際は、愛用の自転車「青チャリ[5]」に乗って海水を凍らせながら移動している。
- 氷河時代(アイスエイジ)
- 周囲の水を一瞬にして凍らせる。見渡す限りの海面を凍らせるほど範囲は広く、最低でも1週間は効果が続くという。水に直接触れずとも、氷を通して凍らせることが可能。
- アイスサーベル
- 芯となるもの(作中ではちぎった草を使用)に息を吹きかけて凍らせた氷のサーベル。
- アイスBALL(アイスボール)
- 冷気を飛ばし、相手をボール状の氷塊の中に閉じ込める。白ひげに対してこの技を使ったが、彼の地震(振動)の能力で破壊された。
アイスタイム[]
相手に体を密着させ、全身から冷気を放つことで相手を凍らせる。
- アイスタイムカプセル
- 離れた距離から冷気の弾丸を放ち、相手を徐々に凍らせる。
アイス塊[]
- アイス塊 両棘矛(アイスブロック パルチザン)
- 矛型の氷塊を無数に飛ばす。
- アイス塊 暴雉嘴(アイスブロック フェザントベック)
- 雉型の氷の彫刻を作り出し、相手に突進させる。