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空島(そらじま)は、尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』、それを原作としたテレビアニメ『ONE PIECE』に登場する架空の島。ここでは、作中で語られた空島にまつわるエピソードを中心に述べる。

概要[]

空高く積み上がった特殊な雲「積帝雲」の表面にある島の総称。
空島に行く方法は2つあり、「ハイウエストの頂」という地点を経由するか「突き上げる海流(ノックアップストリーム)」に乗るかのいずれか。
空島を目指す冒険者は主に前者の方法を選ぶようだが、その過酷さゆえに100人で向かっても頂上にたどり着く頃には数人程度しか残らないとされ、後者も「全員生き延びるか全員死ぬか」というあまりにも危険すぎる賭け。いずれにせよ空島に行くことは非常に困難なため、現在では青海と呼ばれる通常の海との交流は殆どない。その結果、青海の人々の多くは「空島は存在しないもの」と考えるに至っている[1]
強い日差しが照りつけたときに空島の人影が遠い海の霧(おそらく「魔の三角地帯」と思われる)に映る事があり、ジャヤ島ではその状態が「怪物」という形で認識されていた。

積帝雲の内部は大きく2つの層に分かれており、それぞれ白海(7,000m上空)と白々海(10,000m上空)という。その高度のために空気の濃度が薄く、これに慣れるまで青海出身の人間の運動能力は極端に落ちる。

空島の生活と文化[]

空島には土がなく、カボチャや鉄のような「土がなければ存在しないもの」も本来空島にはない(突き上げる海流で船の残骸の木片やわずかな土砂などが打ち上げられることはある)。

そのため、建物や道具のような生活物資は島雲を加工して作るか、「貝(ダイアル)」を用いるのが基本。

貝は白海や白々海に生息する固有のもので、貝殻の内部に音や風などを蓄えることができる性質を持つ。貝を使った道具の典型的なものがウェイバーという小型の船で、貝に蓄えた風を利用して海上を自由に移動することができる。

なお「貝」の中身が食用になるのかは不明だが、元四神官のシュラは「空貝紐の甘辛炒め」なる料理が好物であることから、おそらく食べられると思われる。

おもな空島[]

スカイピア[]

白々海に浮かぶ「神の国」。その住民である空の者は、背中に小さな羽のようなものをつけている[2]

背中の羽はスカイピアの住民と神の軍勢とでは形が異なり、スカイピア住民は横倒しの「B」のような形、神の軍勢は、M字型。

なお神であるガン・フォールとエネルには羽がついていない。挨拶は「へそ」。

通貨単位は「エクストル」で1万エクストルが1ベリーに値する。

作中には、禁断の地である神の島(アッパーヤード)、空の者が住むエンジェル島、ゲリラとも呼ばれるシャンディアが住む雲隠れの村が登場した。

400年前、青海に存在したジャヤ島の一部が突き上げる海流によりスカイピアに運ばれた際、空の者はこれを武力で制圧。それ以来、空の者は本来空島にない大地(ヴァース)を確保するため、ジャヤの先住民シャンディアはその故郷を奪還するため、長い戦いを繰り広げている。

スカイピアは代々「神」と呼ばれる首長を据え、ルフィたちが訪れたときは神(ゴッド)・エネルがその座にあった。神の下に、神官神兵、警察であるホワイトベレー部隊がある。

ビルカ[]

スカイピアのはるか南東に位置した空島で、8年前にエネルが滅ぼした。

エネルやその配下の面々はここの出身。

「限りない大地」にある古代都市の名と同じだが、関係は定かでない。

ウェザリア[]

天候を科学する小さな空島。ナミがバーソロミュー・くまによって飛ばされ、落ちた島。

人物[]

スカイピア[]

ガン・フォール
声 - 八奈見乗児→四代目・市川猿之介
「空の騎士」を名乗るフリーの傭兵で、スカイピアの先々代・当代の神。麦わらの一味からは「変な騎士」と呼ばれる。
8年前に襲来したエネルによって神の座を追われるも、エネル政権下でかつての部下の神隊が囚われたことを気にかけ、脱走者を逃がすために傭兵となった。高齢だが、甲冑を身に付け、ジャベリン衝撃貝を駆使して戦う。突き上げる海流に乗るという「生か死」しかない方法で空島にやってきたルフィ達の実力を認め、彼らに助力を約束した。
神の座にあった頃から空の者とシャンディアの共存を図って両者間の戦いを終結させようと苦悩しており、その姿勢は現在でも変わらない。
このため空の者とシャンディアの双方から一定の信頼を集めているが、シャンディアの戦士ワイパーには後述の一件により敵視されていた。
400年前に「戦いの始まりを告げた」島の歌声(シャンドラ大鐘楼の鐘の音)を再び耳にしたとき、戦いが終わると信じており、これを彼は「聖地は再び歌うのだ」と表現している。
畑でカボチャを大切に育てているが、元々カボチャは400年前にノーランドがジャヤ島のシャンディアの民に分け与え、更にシャンディアからスカイピアの住人へ伝わったという歴史がある一品。
つまり彼にとってカボチャ栽培とはシャンディア文化への理解の表れであり、神だった頃にワイパーに対し「カボチャのジュースが好きである」と打ち明けた。
だがこの打ち明けがあまりに唐突だった上、カボチャはシャンディアにとって重要な意味を持つものだった事から、この発言を侮辱と捉えたワイパーには上手く伝わらず、逆に反感を招いてしまった。
20年以上前に空島を訪れたゴール・D・ロジャーと親交を深めており、現在でも彼を「青海の友」とし、「気持ちのいい男だった」と評している。
サバイバルで最後まで残った者の一人だが、エネルの「2000万V放電」を受けて倒された。
エネル政権の崩壊後は、酋長の説得とスカイピアの住人の要望により再び神の座についた模様。
なお「エピソードオブ空島」ではホイッスルが登場しないため、チョッパーが神官シュラに襲撃された際には直接シュラの居場所を察知して駆けつけ迎え撃った。
ピエール
声 - 粗忽屋西神戸店
ガン・フォールの相棒である天点鳥。
動物系悪魔の実「ウマウマの実」の能力者。鳥獣形態だとペガサスになるが、水玉模様のため優美ではない。これによりガンフォールは麦わら一味から変な騎士と呼ばれるようになる。
主人であるガン・フォールを慕っており、彼を悪くいうものは許さず、馬の形態で噛みついて制裁を加える。
アマゾン
声 - 山本圭子
「天国の門」監視官である老婆。
スカイピアの入り口にある「天国の門」におり、出入国者に対して意思の確認と出入国料[3]の徴収を行う。これを支払わなかった場合には、不法入国者として裁きの対象となる。
新世界編では遊園地「ワゴームランド」でチケット売りをしているが、出入国料の徴収が今も続いているのかは不明。
エピソードオブ空島では天国の門共々登場せず、エネルが心網で直接麦わらの一味の不法入国を察知。
ちなみに原作で天国の門があった場所には「GOD ISLAND SKYPIA」と書かれた黄金のプレートがあった。
コニス
声 - 高橋理恵子
スカイピアの住人の少女で、空島に着いたルフィ達に、空島の文化や生活を教えた。
いったんは国民の義務に従って不法入国者のルフィ達を裁きの地に誘導しようとしたが、罪の意識に耐えかねて事情を話してしまったため、自らも裁きの対象となった。

その後ルフィ達を逃がそうと決意し、彼らの冒険が終わるまでメリー号を預かることになる。

この途中、神隊の1人から「スカイピアが消される」と伝えられたため、スカイピアの全住民を救うべく裁きを受ける危険を冒して住民を説得した。
ペットの雲ギツネスー(声:粗忽屋武蔵野店)を連れていることが多い。
パガヤ
声 - 大場真人
コニスの父で、「貝船」のエンジニア。口癖は「すいません」。
コニスと共に裁きの対象となった。
神隊からスカイピアが消されることを伝えられた際、彼女をかばって裁きを受けたが、下層の白海へ落ちただけで無事だった。
マッキンリー
声 - 園部啓一
ホワイトベレー部隊隊長。
エネルの下で不法入国者の取締りにあたる。
彼をはじめとするホワイトベレー部隊はエネルの襲撃の際に国民の無事を最優先に考えた結果敢えて神隊を裏切った経緯があるが、コニスの説得にあって住民を守るという本分に目覚め、住民の避難に全力を尽くした。名前の由来はマッキンリー山から。
ノラ
声 - 高塚正也
「空の主」と呼ばれる超巨大なウワバミ
元は青海のジャヤ島にいたカシ神の孫だったが、島と一緒に空島に打ち上げられた。名前は400年前、ンドにちなんでセトに名付けられた(だが現在ではその名前を知るものはいなくなった模様)。セトやカルガラたちには可愛がられており、そのためシャンドラの鐘を探していたがエネルの雷撃を受けて黒焦げになり気絶。
ルフィが再び鐘を鳴らした際には、カルガラたちのことを思い出しながら涙を流した。
新世界編では遊園地「ワゴームランド」のアトラクション「ノラバンジー」として頑張っている。

神の軍勢[]

エネル、ゲダツ以外の神官および神兵のエネル政権崩壊後の消息は不明[4]</nowiki>また、神官4名(とヤマ、ホトリ、コトリ)はビルカ出身と判明したが、神兵の出身は不明。

エネル
声 - 森川智之
スカイピア唯一神。通称「神(ゴッド)・エネル」。笑い方は「ヤハハハ」。
黄金でできた「のの様棒」という如意棒のような金棒を武器として振るう他、自然系悪魔の実「ゴロゴロの実」の能力者(人間)でもある。桁外れのエネルギーを操り、雷の速度で移動することも可能。
さらに相手の動きを読む心綱(マントラ=見聞色の覇気)を自身の能力と併用してスカイピア中の会話を聞き取ることもでき、自身に反抗的な者を炙り出して「神の裁き」で制裁する。
その強さゆえに自らを全能なる神と呼んで憚らず、性格は高慢。
目的は故郷に伝わる聖地「限りない大地」への還幸。
神である自身があるべき場所に還り、優秀な配下と共に神の国を興すことを目指し、ガン・フォール配下の神隊650人を6年間酷使して方舟マクシムを造らせた。
限りない大地へ向かう際の台詞からは信頼などなかったことがうかがえるが、自分一人で向かうことになった強がりなのか本当に心からの信用に足る相手がいなかったのかは謎。

 

唯一の天敵は、雷の効かないゴムゴムの実の能力者であるルフィ
自然系なので基本的に物理攻撃は効かず、さらにゴムの存在を知らなかった事もあってか少々慢心・油断の窺える台詞や独白がある[5] ものの、それでも能力だけにかまけているわけではない様子。
例えば能力に頼らない棒術だけでもかなりの技量を誇り[6]、ルフィに電撃や打撃が効かないと分かった際はしばらく困惑しながらも冷静さを取り戻し「効かんとわかればそれなりの戦い方がある」とのの様棒を高熱の三叉矛に変えて応戦したり、倒れ伏したゾロを踏みつけた際には彼でさえ払いのけられず「すげェ力だ」と言わしめるほどの筋力を見せた。
SBSによれば頭の布製キャップの下はパンチパーマとのことで、長い福耳(作者曰く「餅」)を持つ。
なお作者によると青海に降りてくれば懸賞金は最低で5億ベリーになるが、青海では桁違いに強い人物がいるため天下はとれないらしい。

 

8年前に兵を率いてスカイピアに現れ、神隊とシャンディアに大打撃を与えて神の島に君臨した。それ以来、入国者を犯罪者に仕立てて裁きの地に誘導するよう義務付け、国民の罪の意識をあおっている。[7]

「神」として独裁的な圧政を敷く一方、故郷の空島ビルカに伝わる聖地「限りない大地(フェアリーヴァース)」への還幸を達成すべく、神隊を酷使し空を飛ぶ方舟マクシムを作らせた。[8]

また、空に浮かぶスカイピアの存在そのものを不自然と考え、「神として自然の摂理を守り、それぞれの還るべき場所へ戻す」べく雷の力で積帝雲ごとスカイピアを消そうとした。最終的にルフィに敗北しスカイピアを消滅させることには失敗するもその後マクシムと共に限りない大地への到達は果たし、 後日談として表紙連載「エネルのスペース大作戦」が描かれた。
放電(ヴァーリー)
電撃を放ち攻撃する。作中では100万V(ボルト)2000万V1億VMAX2億Vを披露した。技名の由来は雷がヴァリヴァリ言うことから。
神の裁き(エル・トール)
腕を雷に変え、大型化させて光線のように放つ。技名の由来は北欧神話の戦と雷の神トール
稲妻(サンゴ)
腕を雷に変えて攻撃する。
電光(カリ)
全身から電熱を発する。技名の由来はマライ半島小人族の雷神カリ
3000万V 雷鳥( - ヒノ)
右肩近くの太鼓を叩き、鳥を模った電撃に変えて攻撃する。技名の由来は北アメリカイロコイ族巨大雷鳥ヒノ
雷獣(キテン)
左肩近くの太鼓を叩き、狼を模った電撃に変えて攻撃する。技名の由来は日本の雷獣木貂
6000万V 雷龍( - ジャムブウル)
頭の上にある二つの太鼓を叩き、龍を模った電撃に変えて攻撃する。技名の由来はアーネムランドの雷神ジャムブウル
雷冶金(グローム・パドリング)
金に電熱を流し込み、熔解させて自在に形を変える。のの様棒を熱を帯びた三叉矛に変化させたり、マクシムの一部(黄金)を溶かして巨大な金球を作り、ルフィの右手にくっつけたりした(これが後々、直接の敗因となった)。
万雷(ママラガン)
マクシムの作り出した雷雲から無数の雷を落とす。技名の由来はオーストラリア中央部の雷神ママラガン
雷迎(らいごう)
マクシムの作り出した雷雲を巨大な球にして落とし、内部に蓄えた幕放電を爆発させる。
手始めにエンジェル島を容易く消し去り、次にスカイピアをアッパーヤードや住民もろとも消し飛ばそうとしたが、金球をくっつけたままのルフィが繰り出した「ゴムゴムの花火 黄金牡丹」によってスカイピアに落ちる前に消滅した。
2億ボルト・雷神( - アマル)
全身から電撃を放出し、巨大な雷神のような姿となる。技名の由来は日本語で落雷を意味する「天降る(あもる)」。

神官[]

神・エネルに仕える4人の神官。それぞれが「試練」によって罪人を裁く役割をしており、4人ともアッパ-ヤード全域まで心網が使える。 エネル失脚後にはゲダツ以外雲流しに処された。

サトリ(森のサトリ)
声 - 高戸靖広
玉の試練(生存率10%)の神官。口癖は「ほっほーう!」。黄色い瓶底眼鏡らしきものと長い赤髪、丸っこい体型が特徴で、サンジからは「ダンゴ野郎」と呼ばれていた。
びっくり雲衝撃貝の使い手。エネル同様心網の使い手で、その能力と「玉の試練」でルフィ、ウソップ、サンジを翻弄するが、ルフィのあまりにも予測不能な行動に心網が対応できずに形成が逆転。彼に拘束された後、サンジの粗砕(コンカッセ)で倒された。
副神兵長ホトリ、コトリは彼の実弟である。
原作では「神の島」の迷いの森でルフィ達と交戦したが、TVSP「エピソードオブ空島」ではスカイピア海岸で戦った。
びっくり雲
玉の形をした島雲で、その中には蛇や爆弾などがランダムに入っている。稀にカラッポのハズレもあるが、サトリでさえどれにどのトラップが仕掛けられているのかは把握しきれていない模様。
びっくり玉突き
その名の通りびっくり雲を突いて飛ばす。ビリヤードのように連携してトラップが起動する仕組み。
びっくり玉蔓 玉ドラゴン( - たまかずら - )
刃物入りのびっくり雲と火薬入りのびっくり雲がドラゴンの形を作っている。
体のどこかの火炎玉に触れると大爆発を起こす。
玉ドラゴンはひもで操られている。
衝撃貝(インパクトダイアル)
衝撃を自在に放出する。サトリはこれを手袋に仕込み、相手を攻撃する。
シュラ(スカイライダー)
声 - 太田真一郎
紐の試練(生存率3%)の神官で、昔の飛行機乗りのような出で立ちとダリのような口ひげが特徴。
笑い声は「カハハハハ」。好戦的な性格で血の気が多い。
紐雲火の槍の使い手。炎貝(フレイムダイアル)を口に含ませ三丈鳥フザ(声 - 高塚正也)に乗って移動する。
エネルへの謁見の際に一度だけ帽子(ヘルメット)を脱いだ。
一度は熱の槍でガン・フォールを倒す活躍を見せるが、ワイパーが命を賭して使用した排撃貝の一撃で倒されサバイバル最初の脱落者となった(エネル曰く『大番狂わせ』)。
「エピソードオブ空島」ではサバイバル開始前に撃破された。
紐雲(ひもぐも)
目に見えないほど細く軽いが、束になると大の人間をも縛り付ける強靭さを持つという加工雲。
これでがんじがらめになった相手を討ち取るのが得意戦術で、彼のテリトリーには至るところに張り巡らされている。
火の槍(ヒートジャベリン)
熱貝(ヒートダイアル)を仕込んだ槍。高熱を発し、刃先に触れたものを燃やしてしまう。
ゲダツ(空番長)
声 - 高塚正也
沼の試練(生存率50%(うっかり))の神官。
一度くっついた唇を離さずに話す、腕組みを失敗する、白目を剥いたままで物を見るなど極度のうっかり屋[9]
蜘蛛の足のような髪形が特徴だがよく作者の手違いにより多少デザインが変わってしまうことがあり、SBSでネタにされた。
沼雲噴風貝の使い手。偶然自分のテリトリーにて遭遇したチョッパーと交戦し追い詰めるものの、彼の起死回生の頭脳戦によって形勢が逆転、腕力強化の刻蹄"十字架"でダメージを負う。
KOには至らなかったものの最終的に自身の「うっかり」により沼雲に突っ込み、半ば自滅する形でリタイア、そのまま青海に落ちる。
ルフィがエネルを倒した後には沼から抜け出て気絶していたが、青海に落ちた後の可能性が高い。1万メートル以上の高度から落下して来たのにもかかわらず、うっかり生きていた。
後日談が表紙連載「ゲダツのうっかり青海暮らし」に描かれており、青海で温泉を掘り当てている。
「エピソードオブ空島」ではオームやシュラと共に神の島の森でシャンディアの戦士達を迎え撃つべく交戦した。
沼雲(ぬまぐも)
雲の質量、沼の性質を持ち、抜け出そうとすればするほど中に引きずり込まれ窒息してしまう。
沼雲バーガー
腕に仕込んだ雲貝(ミルキーダイアル)から沼雲を放つ。
ジェットパンチ
肘に仕込んだ噴風貝(ジェットダイアル)を使って、高速でパンチを繰り出す。チョッパーのガードポイントを物ともしない威力をもつ。本人曰く、服が破けてしまうのが難点。
オーム(スカイブリーダー)
声 - 竹本英史
鉄の試練(生存率0%)の神官。
スキンヘッドにヒゲを生やした厳つい顔立ちに筋肉質な体格、タンクトップという出で立ちで、右肩~腕にかけてサイケな刺青をしている。
サングラスはフレームの上端に角のような突起があり、ゾロには「ツノサングラス」と呼ばれた。
自称「空の畜産家(スカイブリーダー)」で、自身が「並み以上にしつけ」拳闘を仕込んだ愛犬ホーリー(声-龍谷修武)を従える。
人々の争いを涙を零すほど嘆いているが「皆が死ねば争いは終わる」という危険思想を持ち、「お前を救おう」と言いつつ普通に抜刀する。

 

鉄雲の使い手で鉄雲を雲貝(ミルキーダイアル)に溜め、それを刀から繰り出す。

ゾロの百八煩悩鳳によって倒された。

鉄雲(てつぐも)
鉄の硬度を持ち、刀のように対象を斬ることができる。
鉄の鞭(アイゼンウィップ)

鉄雲を追加して刀身を伸ばし、鞭のように攻撃。名前こそ鞭だが剣なので触れれば斬られ、石壁をもたやすく切り裂く威力。並みの相手なら一撃で倒せる。

作中でもっとも多用した技で、自身の心網と併用して相手の死角から繰り出して仕留めるのがオームの得意戦術。

鉄の堤防(アイゼンバック)

刀身を四角い盾のように変化させて攻撃を防ぐ。鉄の硬度を持つため、剣士のように飛び込んで来る相手は激突してダメージを受けることになる。

鉄の扇(アイゼンファン)

刀身を扇状に変化させて前方の広範囲を薙ぎ払う。

鉄のフォーク(アイゼンフォーク)

刀身をフォークのように変化させる打突技。

鉄のフルーレ(アイゼンフルーレ)

突き。

白荊デスマッチ(しろいばら)
上層遺跡の各地に設置された貝に鉄雲でできた有刺鉄線が仕込まれており、これが試練の場所を半球状に囲い込む。技というより鉄の試練そのものであり、その真骨頂。

挑戦者は当然退路を絶たれるので白兵戦を挑む事になるが、外側に行きすぎたり吹っ飛ばされたりすれば有刺鉄線に触れてダメージを受ける上、素早いホーリーの拳闘や、遠くや死角からでも飛んでくるオームの剣術により悉く命を落とす。 鉄の試練が生存率0%を誇る所以である。

神兵[]

ヤマ
声 - 宇垣秀成
スカイピア神兵長。笑い声は「ンフフフフ」。
斬撃貝の使い手。かなりの巨体で体が重い。
本人曰く過去には拘らない性格との事で、遺跡をお構いなしに破壊したことによってロビンの怒りを買った。遺跡のない場所まで誘導された後、「百花繚乱 大飛燕草 クラッチ」で倒された。
TVSP「エピソードオブ空島」では登場せず。
斬撃貝(アックスダイアル)
斬撃を繰り出す貝。ヤマは10個の貝を布に仕込み、相手に襲い掛かる。
斬撃満点(アックスマウンテン)
腹部満点(ストマックマウンテン)
巨体から繰り出す体当たり。斬撃貝を使わない。
拳満点(パンチマウンテン)
強烈なパンチを打つ。
落下満点(ドロップマウンテン)
ジャンプして踏み潰すように攻撃。
ホトリ&コトリ
声 - 高戸靖広
スカイピア副神兵長。
神官サトリとは三つ子の兄弟だが、サトリと違い心網は使えない様子。口癖は「ほっほーう」。

体型こそサトリにそっくりだが、顔は神兵に似ている(サトリ同様に瓶底眼鏡らしきものをかけている)。ホトリは炎貝斬撃貝の、コトリは衝撃貝と屁をためた匂貝(フレイバーダイアル)の使い手。ナミとガン・フォールに倒された。

びっくり貝イリュージョン( - ダイアル - )
2人が腕を組んでぐるぐる回ることでどの手にどのダイアルがあるか惑わせる。
神兵
声 - 中尾良平濱野雅嗣藤本たかひろ
神兵長ヤマの部下。総勢50メ〜(名)で全員が斬撃貝の使い手。口癖は「メ〜」で、ヤギ人間とでもいうべき容姿をしている。

シャンディア[]

ワイパー
声 - 相沢正輝(少年期 - 木内レイコ
好戦的な性格から戦鬼とも称されるシャンドラの戦士で大戦士カルガラの子孫。シャンディアの戦士達のリーダー格。
初登場時は鬼のような仮面をつけており、空島に上がった麦わらの一味を排除しようとルフィ達を一蹴するが、突如乱入したガンフォールに邪魔されその場から逃走する。
燃焼砲排撃貝の使い手。また、ウェイバーの一種であるシューターに、海楼石を仕込んでいる。「シャンドラの灯をともせ」を合い言葉に、戦士達の先頭に立って戦った。故郷の奪還という悲願と、祖先への思いに突き動かされ、わが身をも省みずに神や神官と戦う。
非常に高い戦闘能力を持ち、通常1発で自殺行為である排撃貝を2発撃っても立ち上がることができ、3発撃っても命があった。サバイバルでは最後まで生き残った者の一人。

空島編ではモヒカンだったが新世界編では長髪になった他、「神の護衛隊長」を務めている。

ちなみに作者曰く「シャンディアの男戦士が着ている腰巻の中はノーパン」。
燃焼砲(バーンバズーカ)
風貝(ブレスダイアル)からガスを放出し、そこにバズーカで引火する。
大木をも貫通する威力があるが、空の主には効かなかった。
排撃貝(リジェクトダイアル)
衝撃貝の10倍の衝撃を放つが、その衝撃は使用者の命さえ危うくさせるほど強烈。
常人なら一発使うだけでも危険だが、ワイパーは合計で3発使った。
カマキリ
声 - けーすけ
燃焼剣(バーンブレード)という槍を操るシャンドラの戦士。赤いサングラスとモヒカンヘアが特徴。
エネルに倒された。
新世界編では他のシャンディアの戦士達と共に「神の護衛隊」に入隊した。
ブラハム
声 - 乃村健次
閃光銃(フラッシュガン)という銃を操るシャンドラの戦士。
ゾロに倒されたが、後に宴でゾロと杯を酌み交わしていた。
ゲンボウ
声 - 龍谷修武
鉄の砲弾を放つバズーカを操るシャンドラの戦士。
ヤマに倒された。
ラキ
声 - 富沢美智恵
シャンドラの女戦士。
エネルの能力に気付き、ワイパーに伝えようとするもエネルに倒された。
アイサ
声 - 鈴木真仁
生まれつき心綱を使えるシャンディアの少女。
エネルの仕掛けた「サバイバル」で戦士達が討たれたことを知り、神の島に踏み込もうとしてサバイバルに巻き込まれてしまう。名前の由来は鳥のアイサ
酋長
声 - 中江真司
シャンディアの長。
シャンドラの灯と呼ばれる黄金の鐘にまつわる400年前の物語を現在に語り伝えている。
400年前の酋長も彼とよく似た容姿をしていた。

400年前のシャンディア[]

カルガラ
声 - 柴田秀勝
シャンディアの大戦士で、ワイパーの先祖。
「侵入者を許さない」という島の戒律に従い、戦士達の先頭に立って侵入者を退けてきた。
島に侵入し儀式の邪魔をしたモンブラン・ノーランド一行を初めは他の侵入者と同様に殺そうとしていたが、ノーランドが命懸けで島を救ったことで彼とは無二の親友となる。その後ノーランド達が住民にとって命より大事な林を切り倒したことで一旦は仲違いをするが、それすらも村人達を想っての行動だったことを知り、出航直前にノーランドと和解。先祖のために鳴らしていた鐘を、再び来るノーランドのために絶やさず鳴らし続けると誓った。
ノーランド達がジャヤを後にした4年後、ジャヤは突き上げる海流により空島へと打ち上げられ、さらに島ごと空島の人間に奪われることになる。カルガラはジャヤに来て自分たちがいないことに狼狽えるであろうノーランドのことを思い、自身らが空にいることを伝えるために何としても鐘を鳴らそうと戦い続けた(「シャンドラの灯をともせ」というカルガラの言葉は、この親友ノーランドに伝えたいがためのものだった)が、ノーランドが故郷でシャンドラの実在を訴え続けたことで処刑されたことを知る前に戦死。ノーランドに自身の存在を伝えようとしたカルガラの願いと、カルガラ達が健在であるのかを案じ続けたノーランドの願いが果たされるのは、400年後のこととなる。
ムース
声 - 皆口裕子
カルガラの娘でワイパーの先祖。
カシ神への生け贄に選ばれるも、ノーランドに救われる。
カルガラと並ぶノーランド一行の理解者で、一行と村人の間に軋轢が生じた時には誤解を解くために奔走。後にセトと夫婦になった。
セト
声 - 岡村明美濱野雅嗣(青年期)
シャンディアの少年。
村を襲った疫病・樹熱にかかってしまうが、ノーランド達に早期に発見されたため治療を受け一命を取り留める。
初めは島の戒律通りノーランド一行にも敵意をむき出しにしていたが、後には誰よりもノーランドを尊敬することになる。後にムースと夫婦になる。

「空の主」ノラの名付け親だが、当時のノラは普通の蛇くらいの大きさだった。

ウェザリア[]

ハレダス
声 - 納谷六朗
ウェザリアに住む気象学者の老人。
他の気象科学者たちと共にナミに手玉に取られる。マリンフォード頂上戦争後はナミに頼まれ新世界の気象を教える<ref>『ONE PIECE GREEN』より。</ref>。

空島の出身者[]

ウルージ
詳細はこちらを参照。

脚注[]

  1. ただし、現在はゲダツやウルージの様に、空島出身でありながら青海で暮らす人物も確認されており、彼らと空島の関係が認識されているのかは不明。
  2. カルガラら400年前に青海で暮らしていたシャンディアの民の背中にも羽があるが、関係性は不明。ちなみに「穴掘りの日々-入らねばゲダツ様-」ではゲダツが全裸の時でも羽があったため、飾りではなく生まれつきの特徴という可能性もある。
  3. 10億エクストル=10万ベリー相当。不法入国の場合は罰金を兼ねて倍額になる。ちなみにワゴームランドのチケットは1枚300万エクストル=300ベリー相当。
  4. ゲダツ以外の3名は極刑の「雲流しの刑」に処されたが、どうにか落ち延びたのか死亡したのかは一切不明。</span> </li> <li id="cite_note-5"><span class="mw-cite-backlink">[[#cite_ref-5|↑]]</span> <span class="reference-text">「おれの前では何もかもが無力!!故におれは神なのだ!!!!」「落ち着け…ひとまず私の体に物理的攻撃は効かんのだ……!!」</span> </li> <li id="cite_note-6"><span class="mw-cite-backlink">[[#cite_ref-6|↑]]</span> <span class="reference-text">加えて金はかなり重いので、身の丈ほどもあるのの様棒を軽々と振り回す身体能力も驚異的といえる。<nowiki>'''あくまで「作中世界の金が現実世界の金と同じ質量であるならば」だが。'''
  5. つまり「入国者を罪人扱いした」という罪悪感と「エネルはすべてを見通す(=能力と心網でスカイピア全土の会話を傍受できる)→従わなければ殺される」という恐怖で国民を縛っていたのである
  6. その目的は、"神"である自身が「本来在るべき場所」限りない大地に還り、文字通りの神の国を興す事。したがってスカイピアに君臨していたのは実質マクシム完成までの余興のようなものだったが、そのスカイピアにはマクシムの回路に必要な黄金が大量に存在する点に目をつけたというわけである。なお「限りない大地」は月に相当するが、この限りない大地にあった遺跡"古代都市ビルカ"やロボット軍団と青海の「カラクリ島」、エネルの出生地である「空島ビルカ」との関連性は不明。
  7. 扉絵連載の「ゲダツのうっかり青海暮らし」では更に「作業中に呼吸を忘れる」、「弁当を食べようにもそもそも口を開けてないので食べられない(しかも耳に突っ込んでいる)」、「まばたきを忘れる」、「風呂に入ろうとして風呂焚きをしてしまう」、「壁に立ってツルハシを降り下ろす」、「番長になるつもりが番頭になってしまう」と6つの「うっかり」が登場していた。ちなみに生存できた事さえ「うっかり」らしい。

関連項目[]

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