『ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国』(ワンピース ちんじゅうとうのチョッパーおうこく)は、2002年3月に公開された、漫画『ONE PIECE』を原作としたテレビアニメの劇場版第3作目。同時上映「夢のサッカー王」。
東映アニメフェア最後の『ONE PIECE』作品で、同時上映は『デジモンテイマーズ 暴走デジモン特急』。
概要[]
ドラム王国からアラバスタ王国に行く間のストーリー。まだ仲間になって日が浅いチョッパーの、仲間意識の弱い部分が成長していく過程を描いている(パンフレットより)。
本作は、原作通りなら船に乗っていなければならないビビとカルーが登場せず、ある種のパラレルワールド展開となっている。これはビビとカルーが海賊団というわけでないからである。一方で同時上映の『夢のサッカー王』ではビビとカルーは登場している。
監督はTVシリーズの演出、アニメ映画の監督など他の東映アニメーション作品に多く関わっている志水淳児。また、脚本は橋本裕志が手がけた。キャラクターデザイン・作画監督は映画初作画監督の小泉昇。
DVD版は2002年10月21日発売。「ワンピース」映画10作目を記念してBlu-ray Disc版が2009年11月21日に発売された。
ストーリー[]
航海を続けている麦わらの一味は、現在の海域に珍獣ばかりしか住んでいない島があり、そこに黄金の力を宿した宝があるという話を耳にする。しかしチョッパーは、危険だからよそうと提案する。
そんな中突然、海底火山が爆発し、ゴーイングメリー号が空を飛んだ。そして一味がたどり着いた所こそ、その王冠島だった。
登場人物[]
麦わらの一味[]
- モンキー・D・ルフィ(声 - 田中真弓)
- ロロノア・ゾロ(声 - 中井和哉)
- ナミ(声 - 岡村明美)
- ウソップ(声 - 山口勝平)
- サンジ(声 - 平田広明)
- トニートニー・チョッパー(声 - 大谷育江)
オリジナルキャラクター[]
王冠島[]
- モバンビー
- 声 - 折笠愛
- 王冠島に住む少年。動物学者だった父と航海中に何者かに襲われ、父を殺される。その後王冠島に漂着し、前動物王のキリンライアンに育てられた。父を殺した男を海賊だと思っており、それ故に海賊を大変憎んでいる。
- ハゲオウム
- 声 - 青野武
- 王冠島に生息している珍獣達のまとめ役。王冠島で人語を話せる数少ない存在。
- カラスケ
- 声 - 藤田淑子
- モバンビーの親友。王冠島で人語を話せる数少ない存在。
バトラー一味[]
- バトラー伯爵
- 声 - 江原正士
- 珍獣島に伝わる伝説の秘宝「王なる宝」を狙う動物学者。王なる宝の正体が動物の角であると知り、バイオリンで猛獣「ツノクイ」を操って角狩りを行っていた。隠し事ができず、会話の途中でボロを出してしまう。実はモバンビーの父とは学者仲間であり、彼を殺した張本人。モバンビーは彼を海賊だと思い込んでいたが、実は海賊ではない。
- 「王なる宝」であるキリンライアンの角を食べて獣に変身、絶大な力を得て一時はルフィを圧倒する。その後、チョッパーやモバンビーを助けにきた珍獣達を笑ったことで怒りを爆発させたルフィと死闘を繰り広げる。最後はルフィによって角を粉々にされて変身が解けてしまい、ゴムゴムのバズーカの前に敗れ去った。
- ヘビー総裁
- 声 - 関智一
- バトラーの側近。通称「毒蛇のヘビー」。剣の達人(自称:世界一の色男)。
- 変幻自在の剣を操り、サンジを追い詰めるが「弱い」「何も守れない」という言動が彼の逆鱗に触れ、最後はサンジから一方的に蹴りを喰らい続け敗北。
- 懸賞金420万ベリー[1]。
- ホットドッグ将軍
- 声 - 郷里大輔
- バトラーの側近。通称「狂犬のドッグ」。蹴りの達人(自称:世界一最強の男)。
- 強烈な蹴りを駆使してゾロを追い詰めたが、最後は竜巻の前に敗北。
- 懸賞金400万ベリー[1]。
キャッチコピー[]
- ルフィ海賊団“改め”オレたち動物王探検隊!?
- 宝を狙う大悪党バトラーいち味から、珍獣達を守るんだ!
スタッフ[]
- 原作 - 尾田栄一郎
- 監督 - 志水淳児
- 助監督 - 中島豊
- 企画 - 清水慎治
- 脚本 - 橋本裕志
- 音楽 - 田中公平
- キャラクターデザイン・作画監督 - 小泉昇
- 美術監督 - 吉池隆司
主題歌[]
- DASEIN「まぶしくて」
脚注[]
外部リンク[]
|
![]() |
このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事はONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国にあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。 |